SEOの事件簿 — 屋敷の奥に閉じ込められたページ【クロール深度と孤立ページ】

公開日: 2026-07-04 / 捜査担当:SEO探偵 クローリー

どれだけ良い記事でも、そこへ辿り着く道がなければ読まれません。検索エンジンもクローリーと同じで、リンクをたどってページを見つけます。 つまり「トップから遠すぎる部屋」や「地図にはあるのに扉のない部屋」は、存在しても見つけてもらえないんです。 今回はこの“見つけてもらえない”系の事件を2つ、内部リンクという切り口から捜査します。

🔍 まず「地図」を作る

クローリーはサイトに入ると、いきなり本文を読み込むのではなく、トップページからリンクをたどって巡回し、まずサイト全体の見取り図を描きます。 このとき各ページに、トップから何回リンクをたどれば着くかという数字が記録されます。これが クロール深度(depth) です。

  • トップページ = 深さ 0
  • トップから直接リンクされているページ = 深さ 1
  • そのさらに先 = 深さ 23……

この地図ができてはじめて、「奥に閉じ込められた部屋」や「どこからも入れない部屋」が見えてきます。順番が大事なんです。

事件①:屋敷の奥に閉じ込められたページ(クロール深度が深い)

手口:大事なページなのに、トップから何回もクリックしないと辿り着けない場所に置かれている。人もクローラも奥まで潜らず、途中で引き返してしまう。

捜査:クローリーは全ページの深さ(depth)を一覧にします。深さで並べ替えれば、「深さ5、6……」と沈んでいるページがひと目でわかります。 重要なページが深い場所に埋もれていないか、逆に浅い場所にどうでもいいページが陣取っていないかを照合します。

解決:大事なページほど浅い階層へ。トップや主要カテゴリから直接リンクを張り、「トップ→カテゴリ→記事」のように、なるべく数クリックで届く導線に整える。一般に、重要ページは深さ3以内を目安にすると見つけてもらいやすくなります。

クローリーは無料プランだと深さ5までの巡回です。「もっと奥まで潜ってほしい」ときはフル機能で深さ無制限にできます。

事件②:地図にあるのに扉がない部屋(孤立ページ)

手口:sitemap.xml(サイトの地図)にはURLが載っているのに、どのページからもリンクされていない。地図に部屋は描いてあるのに、そこへ続く廊下がない状態です。リンクをたどる巡回では、永遠に辿り着けません。

捜査:クローリーは巡回で見つけたページの一覧と、sitemap.xml に書かれたURLの一覧を突き合わせます。そして「サイトマップにはあるが、リンクをたどっては辿り着けなかった」URLの件数を割り出します。この差分こそ、孤立ページ(オーファンページ)の有力な手がかりです。

解決:本当に必要なページなら、関連ページやカテゴリから内部リンクを1本通す。役目を終えた古いページなら、サイトマップから外す。どちらにせよ「地図と実際の廊下を一致させる」のが筋です。

なぜ内部リンクがそんなに大事なのか

内部リンクは、クローラにとっての廊下であり、同時に「このページは大事だよ」という案内標識でもあります。 たくさんの関連ページから、浅い階層でつながっているページは、それだけ「見つけやすく・大事そう」に見える。 逆に、奥に沈んだページや孤立したページは、いくら中身が良くても土俵に上がれません。コンテンツを足す前に、まず今ある良いページへの道を整える——これがコスパのいい打ち手です。

事件は一度では終わらない(定期捜査)

ページを追加・削除するたびに、深さも孤立の有無も変わります。リリース後やコンテンツ追加後に定期的に再捜査し、深く沈んだページ・新たに孤立したページがないかを確認する運用にすると、事件が小さいうちに解決できます。

クローリーの捜査はすべてあなたのPC内で完結。結果は端末内にのみ保存され、外部送信はありません。社内サイトや公開前のサイトも安心して捜査できます。

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