画像SEOの事件簿 — alt欠落と“名無しの証拠品”を洗い出す【画像SEO入門】
公開日: 2026-06-24 / 捜査担当:SEO探偵 クローリー
記事を書くとき、画像はわりと無造作に貼ってしまうものです。写真をドラッグして、図をペーストして、それで終わり。
ところがその画像、検索エンジンの側からは「何が写っているのか」がまったく見えていないことがあります。
原因は alt 属性の空白。ここが埋まっていないと、画像は身元不明のまま画像検索に出てこず、読み上げソフトを使う読者にも内容が届きません。
クローリーが扱うのは、まさにこの手の見えない取りこぼしです。今回は画像まわりでよく見つかる3つの事件を追います。
そもそも画像SEOで気にすることは何か
難しく考える必要はなくて、見るべきは大きく3つです。ひとつは alt属性。画像の内容を説明する短いテキストで、検索エンジンが画像を理解する手がかりになり、画像が表示できないときの代替表示やスクリーンリーダーの読み上げにも使われます。 もうひとつは 表示速度で、重い画像はページ全体の表示を遅くします。最後が 使い分け。飾りの画像と意味のある画像とでは、altの書き方が変わります。
このなかで取りこぼしが一番多く、しかもツールで機械的に拾えるのが alt の欠落です。そこから片付けていきます。
事件①:名無しのままの画像(alt属性なし)
一番よくあるのが、<img> タグに alt が無い、あるいは空のままになっているケースです。
エディタに貼っただけ、よそからコピーしてきただけの画像は、たいてい alt が空のまま残ります。記事数が増えるほど静かに溜まっていくので、自分のサイトで何枚あるかを正確に言える人はあまりいません。
クローリーの「画像」レポートは、クロールで見つかった画像をまとめて一覧にします。
All / Missing alt のタブを切り替えれば alt が欠けているものだけを抜き出せて、それぞれの src、alt、参照元のページまで並びます。どのページのどの画像が空なのかを、一枚ずつ追わずに把握できます。
あとは欠けていた画像に、中身の伝わる説明を入れていくだけです。「画像」「写真」「IMG_1234」のような中身のない文字列ではなく、写っているものや図が示している要点を短く書きます。
事件②:altの付け方を取り違える
では全部の画像に丁寧なaltを書けばいいかというと、そうでもありません。区切り線や装飾アイコンのような純粋な飾りに説明を付けると、読み上げソフトが意味のない文を延々と読んでしまいます。 逆に、図解やグラフ、商品写真のように内容そのものに意味がある画像でaltが空だと、肝心の情報が抜け落ちます。空かどうかだけでなく、中身が画像の役割に合っているかも見ておきたいところです。
画像レポートでは各画像のaltの中身と有無を一覧で確認できますし、サムネイルをクリックすれば拡大表示で実物を見られます。一覧で当たりを付けて、気になったものを拡大して中身と照らし合わせる、という流れで点検できます。
付け方の判断自体は単純です。意味のある画像には内容を説明するaltを書き、純粋な飾りは alt="" と空にして読み上げの対象から外します。
※ クローリーが機械的に拾えるのは「altが空かどうか」までです。飾りなのか意味があるのかの判断は、結局のところ見て決めることになります。一覧で候補を絞り込み、拡大で確かめる、という使い方が現実的です。
事件③:画像が重くてページが遅い
スマホで撮った数MBの写真をそのまま貼ったり、大きなPNGを縮小表示で使ったりすると、見た目は小さくても読み込むデータ量は変わりません。 画像が重いとページの表示が遅くなり、検索でも、待ちきれずに離れる読者の数でも不利になります。
対策はだいたい決まっていて、表示サイズに合わせてリサイズしてから書き出し時に圧縮する、可能なら WebP のような軽いフォーマットを使う、最初の画面に映らない画像には loading="lazy" を付けて後回しに読み込ませる、あたりを押さえれば大きく外しません。
※ ことわっておくと、クローリーの画像レポートが見るのは alt と参照元までで、ファイルサイズそのものは測りません。重さの確認はブラウザの開発者ツール(Networkタブ)やページ速度系のツールに任せてください。クローリーは「どのページにどんな画像があるか」を把握する側で使うのが向いています。
クローリーでの進め方
実際の手順はこんな流れです。まずトップページからサイトを巡回して、各ページの画像も一緒に集めます。終わったら「画像」レポートを開くと、見つかった画像がサムネイル付きで並びます。 「Missing alt」タブに切り替えれば alt の空いている画像とその参照元だけが残るので、ここを潰していきます。
枚数が多いときは「By pattern」が便利で、画像URLをパターンごとにまとめて見られます。テンプレート由来でまとめて alt が抜けているような画像は、これで一括して見つかります。 一度直したあとも崩れていないか見張りたければ、Issues 画面でも alt 欠落を確認できますし、カスタムルールで「alt欠落画像数」をしきい値にしておけば、ページ単位で気づけるようになります。
クロールから集計まで、すべて手元のPCの中で完結します。結果も端末内にだけ保存され、外部に送られることはありません。
まずは alt の空白をゼロに
画像SEOにはいろいろ論点がありますが、最初にやることは難しくありません。 全画像を洗い出して、altが空のものをなくす。そのうえで飾りと意味のある画像を書き分け、余裕が出てきたら重い画像を軽くしていく。 この順番で手を付けていけば、検索エンジンにも、読み上げを使う読者にも、画像の中身がちゃんと伝わるようになります。
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